不審者から子どもを守る!普段から子どもと防犯について話し合うことが大切
移転しました。
約3秒後に自動的にリダイレクトします。
暴行、わいせつ、誘拐など、子ども達が被害を受けるニュースが連日のように伝えられる昨今。子ども達に対するあまりにも残忍な犯行に、いつも強い憤りを感じます。
大事な子ども達が少しでも被害を避けることができるように、事前に準備出来ること、家庭内で話し合っておきたいことについてまとめてみました。
スポンサーリンク
誘拐を防いだ『合言葉』
アメリカの事例
不審者に連れ去られそうになった11歳少女が、ある方法で撃退したことがアメリカで話題となっているそうです。
アリゾナ州ピナル郡の保安官事務所のFacebookによると、事件が起きたのは2018年11月7日午後3時45分頃、サンタンバレーの住宅街だった。少女が友達と自宅の近所を歩いてたところ、SUVに乗った男から声をかけられた。
その男は少女に「君の兄弟が大変な事故に遭ったので、一緒に来てほしい」と告げた。少女が「合言葉は?」と尋ねたところ、男は答えられず、その場を立ち去ったという。
少女の両親は、万が一の場合に備えて、知らない人から声をかけられた時、家族の間でしか通じない合言葉を決めていたそうです。
家族だけの合言葉を決めよう
この記事を読んで、我が家も早速8歳の息子と合言葉を決めました。忘れないように、時々ふとした時に確認するようにしています。
合言葉覚えてる?
◯◯◯◯◯やろ!
合言葉を使うことがないままであってほしいけれど、もしもの時に備えて家庭で事前に話し合っておくことが大切ですね。
スポンサーリンク
防犯対策
子どもを誘い出す声かけの手口
子どもと防犯について話をする際、「お菓子をあげるからおいで」「一緒に遊ぼう」などと声をかけられてもついていかないようにと伝えるご家庭は多いのではないでしょうか。
しかし、セコム|子どもの安全ブログによると、実際の声かけの手口は子ども達の心理を巧みに利用した声かけが多いそうです。下記は実際に起こった声かけの事例です。
・人気のカードゲームの話で男児に近づき「強くしてやる」「カードをあげる」などと言って自宅に誘い込んでわいせつ行為をした。
・路上に置かれた500円玉を拾った女児に「500円を拾わなかった?おじさんのだよ」などと声をかけ、階段の踊り場に連れ込んでわいせつ行為をした。
・財布を拾って追いかけてきた女児に「クレジットカードを取ったでしょう。ポケットを確認する」などと言って自宅へ連れ込んだ。
・路上を歩いていた女児に「スカートに虫が付いているよ」などと声をかけ、体に触ろうとした。
・路上を歩いていた女児に「給食に虫の卵が入っていたから、検査させてほしい」などと声をかけ、わいせつ行為をした。
・路上を歩いていた女児に「足が痛いから3階まで送って」などと声をかけて、アパートの階段踊り場に連れ込んだ。
子どもが好きなものや興味を持っているもので関心を引く手口だけでなく、子どもを脅したり、不安にさせたり、子どもの親切心につけもむなんて、本当に胸のムカムカがとまりません。子どもを対象にした犯罪は、より一層厳しい措置を講じてほしいと強く思います。
声かけに合わないためにできること
第一に大切なことは、『声かけに合わない』ように対策することです。声かけ事案は、子どもが一人でいる時に圧倒的に多く発生しているため、「ひとりにならないこと」を徹底することが重要です。
しかし、友達の家に遊びに行ったり、習い事に行ったりと、一人にならないことはなかなかできない場面も多いですよね。やむを得ず一人になてしまうときは、最大限の警戒をしながら周囲に目を配ることが大切です。
「あとをつけられている」「なんだか怖い」と感じた時にすぐに大人を頼れるよう、子ども110番の家やコンビニなどの場所を子どもと事前に確認しておくことが大切ですね
スポンサーリンク
知らない人に声をかけられたら?
・声をかけられたり、手招きされたりしても、絶対近づかない。ついて行かない。
・甘い言葉や心配させるような言葉をかけられても、簡単に信じない。
・ものを「あげる」と言われても、受け取らない。
・相手が強引なときは「家に帰ってお母さん(お父さん)に確認してきます」とその場を離れる。
・危険を感じたら、大声で助けを求める。すぐに走って逃げる。
声をかけられたときは、大人が両手を広げたくらいの距離を保ち、相手を絶対に近づけないことが大切です。少しでも不信に感じたら、間違っていてもいいので、躊躇せずその場から逃げましょう。
知らない人だけでなく、知っている人や親切にしてくれる人でも、絶対についていったり、車に乗ってはいけないことを子どもにしっかり伝えましょう!
キッパリ「嫌です!」と断る練習を家庭でもしておきましょう。断りにくい時は「お母さんがダメと言ってるから」「一度家に帰ってお母さんに聞いてみます」と断る方法も有効です。
車の中から声をかけられたら?
「車の中に不審者がいるかもしれない」と常に考えながら警戒しておくことが大切です。
・停車している車の脇を通るときは、大人が両手を広げたくらい離れて歩く。
・ 車から距離をおけないときは、防犯ブザーを手に握っていざというときに備える。
・車の中からじっと見られていたら、道を変えるなどして車の脇を通行しない。
・声をかけられても、絶対に立ち止まらず、すぐに車から離れる。
・車内に引き込まれそうになったら、防犯ブザーを鳴らすと同時に大声も出す。
・逃げるときは、車の向きと反対方向に走る(車はすぐに向きを変えられません)
不審者に狙われた時の逃げ方
子どもの安全研究をしている清永賢二先生によると、犯罪者が犯行に至るまでにはいくつかの段階があるそうです。
・ 500m先ぐらいまで視野に入れながら、なんとなく子どもを探しはじめる。
・ だんだん気持ちが高ぶってきて、200m手前くらいで心を決める。
・ 周囲を警戒しながら狙いを定めた子どもに近づき、20m手前で行動を起こす準備をはじめる。
・ さらに距離を詰め、6m手前で一気に行動を起こす。
6m手前になると、子どもがどの方向に逃げても捕まえやすくなる距離であるため、少し離れた相手でも、視線や不審な気配を感じたら道を変えるなどして、それ以上距離が縮まらないようにすることが大切です。
もし万が一不審者に捕まってしまった時は、「大声を出す」「防犯ブザーを鳴らす」という2つの行動をとることが重要です。そして、大声を出す際に、悲鳴だけだとはしゃいでいると勘違いされる場合もあるため、必ず「助けてー!!!」とピンチを伝えることが大切です。
学校の防犯訓練やカラオケなどで、大声を出す練習をしておくといいそうです!
防犯ブザーを常備しよう
息子が小学校に入学した時、学校から新入生全員に防犯ブザーが配布されました。学校用カバン、習い事用カバンなど、それぞれのカバンごとにつけておくと安心かもしれませんね。
デザイン的に可愛いものも多数売られていますが、他者から見て一目で「防犯ブザー」とわかる方が、防犯上抑止力があるかもしれませんね!
さいごに
冬休みを間近に控えた今だからこそ、防犯について改めて子どもとしっかり話し合いたいですね。自分の子どもだけでなく、地域の子どもの防犯も一緒に取り組んでいきましょう!
スポンサーリンク