さかなつり子の部屋

万年ダイエッターの二児のオカンブログ

【少年野球】保護者の当番が大変すぎてきつい。

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先日、通勤電車の中でたまたま☟の記事を見つけました。筒香選手が話す言葉の一つ一つを噛みしめながら、私は思わず目頭が熱くなりました。なぜなら、私の息子も今少年野球のチームに入っており、筒香選手の提言に感じ入ることがたくさんあったからです。

news.yahoo.co.jp

news.livedoor.com

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我が家の現状

現在小学2年生の息子は、小学1年生の夏から地元の学童軟式野球チームに入っています。土日は12時~17時半まで練習があり、試合の時は朝7:30に集合して試合会場に向かう日もしばしばです。自ら「やりたい!」と言った息子の思いと、毎週末楽しそうに野球に行く姿を見ながら、これまで家族で出来る限り応援してきたのですが、最近非常に疲れている自分がいます。疲れの要因はただ一つ。保護者に課せられる当番がどっしり肩にのしかかっているからです。

アラフォーの私。ただでさえ、体力が下降をたどる一方の中、二児の子どもの子育てにおわれ、仕事でやり場のない憤りに耐え、誰も感謝してくれない家事をこなし、本当に必要なのか甚だ疑問のPTAに翻弄され、夜間の会議を強いる学童の保護者委員に頭を悩まし、疲労困憊の日々。休みの日くらい、スッピンで、パジャマ姿で、ダラダラ過ごして、ほんの少し自分のために時間を使って何が悪い。が、そんな日々にのしかかってきたのが「お当番」という名の強制労働。

「プロ野球選手になりたい」と目を輝かせている我が子をもちろん応援したいし、できることは何でもやりたい気持ちは満々なのですが、いかんせん、疲れきっています。休みの日が休みでなく、万年疲労状態です。

そんな時に、筒香選手の記事を読み、どれ程心が救われたか。当番以外の日でも、がっつり練習や試合に同行する保護者がいる中で、当番さえも苦に感じている自分がなんてダメなんだろうと後ろめたく感じていた気持ちがスッと軽くなりました。自分だけが悩んでいたんじゃないんだ。同じように思っている人がたくさんいるんだ。第一線で活躍する筒香さんも同じように考えていてくれたんだ。筒香選手の言葉が、暗い路にさす一筋の希望の光のように感じられ、コチコチに固まっていた心が和らいでいくのを感じました。

私はただの一保護者で、野球に関する知識も経験もまったくないので、これから書く内容はただの私の主観です。チームによっても状況は違うだろうし、感じ方は人それぞれだと思います。ただひとつだけ強調したいのは、私は息子が入っているチームが大好きだし、息子が野球を始めて本当に頼もしく思っているし、監督もコーチも保護者の皆さんもいい方ばかりだし、決してチームの批判をしたいわけではありません。ただ、今の状況では、保護者の当番に対する重荷から、少年野球を敬遠する家族が今後もなくならないのは紛れもない事実です。少しでも、子ども達が、そしてその保護者が家庭生活と野球生活のどちらも楽しく両立できる環境に変わればいいなぁという思いを込めて書きました。

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少年野球の現状

父親の当番

チームは低学年チーム(小1~小4)と高学年チーム(小5と小6)の2つのグループに分かれています。それぞれのチームごとに監督1人、コーチ3人が決まっていて、それら指導者はメンバーの父親が担っています。指導陣は普段はそれぞれの仕事をしながら、週末に練習や試合に参加します。謝礼は一切なしのボランティアです。

土日に仕事があるお父さんもいるため毎回4人が揃うわけではなく、また4人揃ったとしてもチームの子ども達の人数が多いため、指導陣以外のお父さんにも当然のごとく手伝い要員の声がかかります。手伝い要員は、練習時の補助だけでなく、試合時の審判もしなければいけないので、「指導陣によるお父さんのための審判講習」なるものも定期的に開かれます。小学生のお父さん世代と言えば働き盛りの年齢層。仕事も多忙な中、野球のルールや審判の勉強をしながら、かつ練習や試合に付き添う日々です。

たいていのお父さんは少なからず野球経験がある方が多いのですが、中には未経験のお父さんもいます。我が子に無様な姿は見せられないし、時にはチームメンバーとキャッチボールやバッティング練習の相手もしないといけないし、野球経験が乏しいお父さんほど、心身的負担の半端なさは想像するに難くありません。

息子のチームには、お父さん専用のグループLINEがあり、お父さん陣はそこに必然的に招待されます。参加できる日の調整だけでなく、指導方法や様々な打ち合わせもLINE上で繰り広げられます。私の夫もこのグループLINEに加わっているのですが、指導陣から連日のように熱い議論のLINEが届き、意見を求められます。週末以外の平日も、野球に関わらざる負えない現状にあります。

各チームの下級生ならまだしも、上級生ともなると、お父さん自身の野球経験のレベルに関係なく、指導陣としてチームに貢献することは暗黙のルールになっています。仕事が土日にあるお父さんもいるだろうし、色々な家庭の事情もあるだろうし、休みの日くらいゆっくりしたい気持ちも痛いほどわかるし、でも、お父さん陣の協力なくして成り立たないのが学童野球の現状なのです。

母親の当番

母親は月に2回ほど当番がまわってきます。通常練習の時は、お茶やスポーツドリンクを準備したり、体調不良の子どもの看病をしたり、休憩時間に指導陣にコーヒーを入れたりが主な役目です。それ以外の時間は、暑い日も寒い日もただひたすらグラウンドの端っこで座りながら待機しています。試合の時は、これらにプラスして、スコア表をつけたり、試合をビデオに録画したりするのも役目です。スコアがつけられるようになるために、「お母さんのためのスコア講習会」も定期的に開かれます。そのため、当番以外の日でも練習に参加する日もしばしばあります。さらに、試合時は会場まで子ども達を送迎する必要があるので、通常のお当番プラス配車の役目も、試合数が多いシーズンは月に何度も回ってきます。

これらの当番をスムーズに行うために、保護者代表、連絡係り、会計、当番調整、配車調整などの役目が低学年、高学年チームごとに母親に課せられます。我が家の息子はまだ下級生なのでこれらの役は担っていないのですが、来年にはこのどれかを必ず担うことになります。想像するだけで胃が痛い・・・。

お父さんLINE同様、お母さん用にもグループLINEがあり、様々な連絡が毎日のように送られてきます。その都度、返信したり、連絡事項に沿って準備したりと、お父さん同様、週末以外にも野球関連に多くの時間をとられています。

家庭生活が翻弄される

基本的に、私が月に2回、夫が月に3、4回当番として参加するので、夫が当番の時は私が下の娘(2歳)の子守、私が当番の時は夫が子守をします。息子が野球を始めてから、家族揃ってどこかにお出かけする機会はめっきり減りました。年末年始やお盆の帰省などを省いて、家族でお出かけするからというような理由ではなかなか休みにくいのが現状です。

下級生だからまだなんとかやり過ごせているのですが、各チームの上級生ともなると、先述した通り、親の役目は一気に増えます。お父さんなら監督やコーチを任される可能性もあるでしょうし、お母さんは細かな連絡・調整に明け暮れることになります。実際、旦那さんがコーチ、奥さんが保護者代表を務めている夫婦もあり、毎週末のように二人は練習や試合に参加しています。そのご夫婦二人とも、自身が希望してなったわけではなく、断ろうにも他に人がおらず、しぶしぶ役目を担っているという状況です。親の役目が増えるほど、その家庭は野球を主軸として動かざる負えません。

兄弟姉妹のことを思う

私の弟は小・中・高とバレーボールをしていて、そこそこ強かったので、週末ともなると両親は試合会場への送迎や応援で出ずっぱりでした。親がいない間、私はいつも一人でお留守番していました。両親は共働きで、私は小1から鍵っ子だったのでお留守番には慣れていましたが、それでも内心は「弟ばっかり・・・」とものすごく寂しかったのを覚えています。「親が休みの週末くらい、どこか遊びに行きたいなぁ」とすごく感じていましたが、結局親にはその気持ちを伝えられないままでした。

大人になった今でも、当時感じた寂しさは、心の中にわだかまりとして残っています。両親からの愛情もたくさん感じているし、昔も今もとても仲のいい家族なんですが、ふとした時に両親に対して、そして弟に対してどこか冷めた目でみている自分がいます。両親は、私が寂しく思っていたことも、今でもそのわだかまりが残っているということもまったく知らないと思いますが・・・。

息子の野球チームを見ても、兄弟姉妹を一緒に連れてお当番に来る人、祖父母や親しい友人に預けて来る人、一人でお留守番をさせている人、夫婦交代で見ている人など、様々です。我が家は娘がまだ2歳で、物心がついていない分ましですが、4歳、5歳とどんどん成長していく中で、兄の野球に親の手がとられることをどんな風に思うんだろうととても気になります。自分のような寂しさは、娘には感じてほしくありません。

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少年野球への希望

野球初心者の私には、子ども達にとってどんな指導方法が望ましいのかを言及できるだけの知識も経験もありません。でも一保護者として、子ども達が今後も長きに渡って野球を続けられるためには、子ども達に対する指導の在り方ももちろん、子ども達をフォローする親の在り方についても目を向ける必要があると感じています。

ただでさえ、社会をにぎわすスポーツ界の不祥事が多発している昨今。スポーツを取り巻く指導環境の在り方に対し、社会の疑心は年々強くなっていると思います。それに加えて、「子どもがスポーツを習う=保護者にも当番という責任がのしかかる」現状では、子どもが幼いうちはスポーツを習うことを敬遠する家庭が出てきてしまうことはやむを得ない状況です。

息子は野球を通して、学校や家庭生活だけでは教われないとても素晴らしい経験を日々積んでいます。目標を実現するために努力することの大切さ、仲間と共に力を出し合い、思いを共有することの素晴らしさ、礼儀を尊び、相手を讃え敬う心の重要性、これらを小学生のうちから学ぶことができる「少年野球」というフィールドは本当にかけがえのないものだと感じています。だからこそ、子どもも親も、肩の力を抜いて、ただ純粋に野球を楽しみ、そして応援できる環境を作れたらと願って仕方ありません。

筒香選手が投じた一石が、どうかより多くの人の心に届き、少年野球を取り巻く環境がより良いものへと生まれ変わっていくための力強い波動となりますように。

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